148797 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

010

おらが村心臓やぶりフルマラソン(馬路村) 参戦記


そもそも馬路村フルに参加する予定は全くなかったのだ。ある真夏の日、子供を自転車の前と後に
積んで家路に向かっていると、還暦をはるかに過ぎたMさんが汗だくで走っているのに遭遇した
のだった。挨拶の後、「Y成さん、馬路村行かんで? N島さんが申込書持っとるでよ。」との
お誘いがあり、久しぶりに行ってみるかと考えた。
締め切り間近で、宿は無理かなと思ったが、こんな時のためにワンボックスに買い換えたのを、
使わない手はないと思い、急いで申し込みをした。

前日、午前中の仕事を終え、14:30前に家を出た。海部のコンビニで晩飯(アテ、焼酎、カップ
麺)と朝飯(パンとバナナとジュース)を買い、野根から山道に入る。ここからが遠いんだ。曲がり
くねった道を慎重に走る。前日受付は18:00までやったなあ。間に合うだろうか?
ぎりぎりで馬路中学に到着した。受付を済まし、S田さんを探したが、薄暗くてよく判らない。
彼も車中泊らしい。仕方ないので、馬路温泉に行き、土産と缶ビールを買った。この辺で泊まったら
便利やけど、と思いながら、結局手前に簡易トイレのあるエイドステーションを見つけていたので、
そこまで移動した。

静かな夜だ。車も殆ど通らない。幸い街灯があり、真っ暗闇でなくてよかった。しかし、ラジオは
殆ど入らない。
疲れたせいか、ビールがよく回る。コンビニのワンカップ焼酎は、エタノール臭くて飲めたものでは
なかったが、そのうちに飲み干してしまった。外でコンロで湯を沸かし、カップめんを平らげ、歯を
磨く。おっと~、水道がなかったんじゃ。もったいないが、ミネラルウォーターで口をすすいで、後
は一人で静かな夜を満喫するだけだ。シュラフにもぐりこむと、本を読むまもなく眠ってしまった。

シートの凸凹と冷え込みで熟睡とはいえないが、まあ眠れた方か? 自分は、朝はだいたい2回は
大便をする。ここだと待つこともなく、好きなときに好きなだけできる。ああ、やっぱりここにして
よかった。早速トイレを使わせてもらう。やったあ!一番乗りだ(水道はなくても、ウエットティッ
シュで手を拭いたので、清潔です)。
スタートまで時間はたっぷりある。ゆっくり朝食を摂り、散歩をする。冷たい山の朝の空気が気持ち
いい。若干残っているアルコールが吹き飛びそうだ。体調を確かめるため、ジョグをする。
まあ、可もなく不可もなくといったところか。そのうちまたもよおしてきたので、トイレに入り、
出発前にもう一度済ませ、会場へ移動した。

ところで、実際のランはというと、今年からコースが往復となったため、アップダウンが2倍となり
かなりきつかった。だらだら上りは予想以上に消耗し、折り返しの下りもスピードが出ず、タイムの
挽回はならなかった。目標の「止まらない・歩かない」はどうにかクリアして、どうにかこうにか
完走は果たした。しかし、いたるところで応援の方々が声援を下さり、天気は絶好で暑くも寒くも
なく、山の景色を十二分に堪能して、楽しんで走ることができた。皆様ありがとうございます。
それにしても、N山さんは、この難コースをものともせずに好タイムで完走し、年代別2位に入賞
した。おめでとうございます。すばらしいの一言です。

ゴール後にS田さんと入った安田川は、とても冷たくて疲れた脚には気持ちよかった。しかし、心臓は
止まってしまいそうだった(既に「心臓やぶり」ではあったが・・・)。


© Rakuten Group, Inc.